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2009年9月号

 

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事務所通信

2009年9月号

最近の経営者とは。最近の従業員とは

 

 今、日本経済は、米国のサブプライムローンに端を発した100年に一度と云われる未曾有の危機に直面しています。年初に比較した数字的には少し改善されたと報じられていますが、中小企業にとってはまだまだ混沌としており、どこもかしこも厳しい状態が続いております。
 他方、規制緩和や行政・税務面の電子化の加速により、手続き業務は大きく変化し、その対策に皆が四苦八苦しています。
その中にある経営者は『夜間飛行士』であると思います。
 それは何故かと云うと、飛行士は夜でも雲の上でもコンピューターによって方向・速度を定め、目的地に向かって走行していくからです。さらに云うと、飛行士は常に危険と隣り合わせており、明日を期待し、懸命の努力をしているからです。


然し、ちょっとでも方向を誤れば墜落してしまいます。


 一方、最近の従業員は、出世よりも満足を求める人が増えており、安定を求めるタイプと自らの価値観を大切にするタイプとあります。今後は、管理するという意識だけでなく、部下との信頼関係を築くことにも重点を置くことが大切であると思います。


 それは、服従させる意識よりも指導する手法に重点を置き、部下の自立心を促す自己実現を支援する方向が良いのではないかと思うからです。

 

 これを箇条書きしますと、以下のようになります。


1.従業員の自主性を促進させる
2.権限を付与し、業務の範囲内で意思決定や決断を与える
3.先見性のある目的を持ち、行動を重視する
4.自主性の尊重と失敗の許容
5.目標を高めに設定する
6.相互連絡、関係部署の協力体制
7.表彰と認知をして、自信を高める

会長 神谷 勇雄

自社の隠れた財産を探し出す

 

この回報が出る頃には衆議院選挙の結果もでて、世の中が大きく変化しているかもしれません。景気も二番底が訪れるという噂もありますし、本当にこの先、一体どうなってしまうのか、誰にも分からない不安の時代が続きそうです。

こんな時代だからこそ、原理や原則に立ち返って物事を見つめることが大事ではないでしょうか。

自社の財産には何がある

 

あなたの会社の財産には何がありますか、と尋ねた場合、どのようにお答えになりますか。分かりやすい物ですと、決算書から現金預金や土地、工場などの眼に見える資産をあげられるでしょう。もう少し考えてみると、自社の優秀な社員だとか、技術力を挙げられる方もいらっしゃるでしょう。それ以外に無いでしょうか。

お客様は最大の財産です

 

 私たちはお客様に自社の商品やサービスを買っていただいて、収入をあげています。お客様も企業や業種によって様々です。たとえば、
  建設業や製造業の下請け企業 ⇒ お客様は親企業一社のみ
です。しかし、例えば新聞店では各家庭がお客様ですし、ガソリン・スタンドではガソリンや灯油を購入していただく企業などがお客様です。その数はどの程度か考えた場合、新聞店ではお客様が数百から数千になるでしょうし、ガソリン・スタンドでも数百にのぼると思います。
 業種にもよりますが、考え方によってはものすごい数のお客様を抱えている、言い換えると、大変な財産を抱えているといえます。

ポテトはいかがですか

 

 子供を連れてマクドナルドでハンバーガーを買うと、必ず「ポテトはいかがですか?」と尋ねられます。ファーストフードのお店ではほとんど同じです。ポテト、デザート、飲み物のお代わり・・・何とか、もう一品買ってもらって、客単価を上げようと必死です。でも、このポテトの存在価値はとても大きいのです。ハンバーガー300円として、ポテトが250円程度です。(本体に対して、なんと割合が83%。だからセットだと600円近くになるんです。)
 したがって、新聞店やガソリン・スタンドが新聞やガソリン以外の商品を販売できれば、収益環境は大きく変化することになります。お客様が神様に変化します。
 売上が伸びないことばかり嘆くのではなく、現在のお客様に提供できる"うちの企業のポテト"を探してみるべきです。

 

今月8日に、神谷正紀の著書


『生き残りのための建設業再生プランの実践』(株)中央経済社 定価2,940円(税込)


が発売されます。ご購入の際は当事務所までご連絡下さい。

社長 神谷 正紀

在庫商品のてっとり早い資金化!!その注意点

 

不況の最中、なかなか物が売れずに在庫商品を多く抱えている企業も多々あります。
早く売却して現金に換えたい所ですが、そう簡単には売れません。
そこで、在庫の資金化や福利厚生策として役員や従業員に商品の値引き販売を行うケースも少なくありません。
会社の取扱い商品を役員や従業員に値引き販売する場合には、値引きした金額が役員・従業員ともに合理的な基準で決められていて、会社が商品を購入(仕入)した価格との関係、通常販売する値段との関係が大変重要になってきます。下記の条件が守られていれば、著しく多量の販売でない限り税務上で問題になることはありません。
要は、値引きをしすぎると、会社から役員・従業員への給与があったものとして問題が発生するということです。

 

具体的には以下のポイントが重要になってきます。


(1)役員・従業員の値引率について一律な社内規定や、勤続年数に応じるなど合理的な基準で決められた値引き率を用いて販売することで税務上の問題を避けることができます。

 

 

(2)値引き後の価格が会社の仕入価格以上であること。すなわち大出血サービスはアウト

 

 

(3)会社が店頭で通常販売する価格の70%以上の金額であること。すなわち3割超の値引きはアウト

 

 

 以上の要件が守られていても、値引き販売だからといって、通常の個人が家庭で消費するために購入する数量を著しく超えている場合にはやはり税務上で問題が出てきます。

なお、有価証券の売却や食事の提供をこの取扱いの価格で値引き販売することは許されていません。

仮に有価証券を値引き販売した場合には、その値引き分が給与などとして課税されることになります。

 以上のようにてっとり早く在庫商品を処分し現金化するには有効な手段ですが、税務上の問題が噴出しないように注意してください。

太田 隆一郎

朝の研修やっています!


昔から「早起きは三文の徳」と言われているように、朝の時間を上手に使うとその日を有意義に過ごすことができます。最近よく耳にする「婚活」ですが、都市部では参加者が一緒に朝食をとりながら相手と会話を弾ませる、といった企画に人気があるそうです。


 当事務所では昨年の1月より、毎週水曜日の朝礼の時間を利用して、10分〜15分程の「朝研修」を行っています。扱うテーマは、税法や会計に関するものがほとんどで、知識として大事なことや実務上起こった事案などを題材にしています。


 その朝研修を今年の5月から毎朝実施することになり、それは現在まで継続しています。そんな中、既述した「会計事務所らしい」テーマの他に、最近「1分間スピーチ」というものを始めました。


 この「1分間スピーチ」とは、毎朝当番の職員が1分間話をする、という単純なものです。


 話す側は、当然姿勢を正し、聞く側の顔を見て話さなければなりませんし、抑揚をつけた話し方や適度な声量などにも注意しなければいけません。スピーチ終了後には、ランダムに聞き手側から感想を述べてもらいますので、聞く側も注意深く見聞きしていなければきちんとした感想が言えません。


 ちなみに最近のテーマは「自分の好きなこと」についてスピーチを行っています。


 私達に限らず、多くの企業が「あいさつ・態度」という昔から言われ続けている人間の所作(当然自分の所作も含みます)に対して、相当気にしていると思います。都市部に限らず、近くで行われるビジネスマナー研修会・営業力アップ講座といった企画に対して、お金を支払って参加しようとしています。


 そんな折、神谷会計事務所の職員も、お付き合いのある関与先様に対して「失礼な態度をとっていないか?」「分かりやすい説明ができているか?」こんな疑問を改めて持ち始めました。それが「1分間スピーチ」を始めるきっかけとなりました。


関与先での説明、会話は勿論、一人の社会人として最低限のレベルに到達できるように、また、今以上に人間として立派に立ち居振る舞うことができるように、我々は日々精進しなければと思います。


「聞き手側」の皆さんからの大切な「感想」を、いつでもお聞かせ下さい。

北澤 高則

 

 

 

 

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