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2017年10月号

 

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事務所通信

 

かけはし 2017年10月号

 

土俵際で踏ん張る決意

 

 この原稿を書いている時に大相撲の9月場所が開催されています。引き落としなどであっけなく決着がついてしまう相撲は興味が失せてしまいますが、土俵際で粘って打っちゃりなどで決着がつくと思わず拍手をしたくなります。会社経営も同じで、営業などで顧客開拓などを簡単にあきらめてしまうのと、「なんとしても10件達成するぞ。」と歯を食いしばって営業するのとでは大きな差が出ます。そんな事例をお話したいと思います。

溶けて無くなるお金

 

 会社経営でもっとも大切なテーマは"資金繰り"です。利益とか受注とか言われる経営者もいらっしゃるかもしれませんが、それらを突き詰めていくと"資金繰り"に行き着きます。なにしろ"お金"がそこをつくと、その先には倒産が待っているのですから。

 そのお金も不思議なもので、足りなさそうだと金融機関から1千万円借りたとしても、ちょっとした企業ならば、「あっ!!」という間に消えてしまいます。設備投資や無駄使いしていなくてもです。まさに、溶けてなくなってしまうのです。

 一方、1千万円の借入金を返済するとなると大変なことです。毎月、数十万円を返すとしても大変な努力が必要です。ほとんどの経営者が頷かれる話だと思います。

A建設会社の経理部長の話

 

 A建設会社はその昔、経営状況が思わしくなく大変苦労されていました。金融機関からは短期借入金の上限を厳しく設定され、その金額の範囲内で日々の経営を行わなければなりませんでした。その会社の経理部長は必死で資金を回しました。何しろ借り入れが制限されているので、経理部長がとった一つの方法は営業部員の尻を叩いて、徹底して売掛金を早期に回収することでした。

 A建設会社は現在では業績が急速に良くなり、借入金も大変少なくなりました。経理部長は「あの当時はきつかった。」と話されますが、早期の売掛金回収の会社風土はいまだに引き継がれています。

土俵際で踏ん張る決意

 

 人は一般に楽な方法を選択しがちです。資金が足りないと即、金融機関に依頼する…などです。何とか借り入れをせずに踏ん張れる方法がないか、苦労してでもそのような方法を選択することが強い企業造りには必要なことだと思います。

 

「変動損益計算書」は利益管理の決め手

 

 変動損益計算書とは、すべての費用を 売上に伴って増減する費用(変動費)と増減しない費用(固定費)とに分けて表示した損益計算書 のことです。

 売上高から変動費を差し引いたものを「限界利益」と言います。変動費は売上高の増減に伴って変動するため、1単位当たりの売値や仕入れ値が変わらない限り限界利益率は一定となり、限界利益は売上高に比例することになります。

 

 

これにより結果の判定にもなりますし、将来に向けての指針にもなります。

 普通、前進するには目標や方向を定めて進むのが本当ですが、方向も定めずに、目をツムッて進む人がありますが、これを"目くら滅法"と言います。進む方向も結果も考えずヤミクモに進むことを言いますが、之では良い結果は出ません。

 

経営支援通信 続 「本当はこういう経営をしたい!」を実現しませんか?

 

 髪をさらに短く刈り込んだことで暑い夏を乗り切り、気合も充実している経営支援チームの浦野です。

暑さも落ち着いてきましたが、私はますます熱く燃え上がっています。

 

 さて前回は、われわれ経営支援チームが力を入れている、社長の「こうありたい」経営を支援する活動としての、「将軍の日」「先行経営」についてご紹介させていただきました。

 今回は、「将軍の日」「先行経営」へお取組み頂いているお客様の状況・成果をお伝えします。

 

平成28年5月の支援サービス開始から、
「将軍の日」へは12社のお客様にお取組みいただきました。
「将軍の日」への参加企業は、当社のお客様全体5%にも満たないお取組状況でありますが、意欲をもって臨まれ、たった1日で立派な5年計画の目標設定ができました。

 

 さらに進んで「先行経営」に取り組まれ、現在まで継続されているお客様は4社です。
こちらのお客様は、目標達成への意欲がとくに高い企業ばかりです。きっと、社長ご自身の「こうありたい経営」への願望が強いことの表れだと思います。

 

 その表れか、この「先行経営」継続企業の成果として、4社のうち3社は、初年度目標達成!もしくは期末を待たずして達成確実!未達の1社も営業利益ベースで前年の101%を達成!

と驚異的な成果を出されています。

大きい企業ばかりでしょう?とお思いかもしれませんが、正社員数で50名以下の企業ばかりで、個人事業者もいらっしゃいます。

(現在売上目標の113.4%達成中!しかも前年比141.9%と驚異的!)

 

 当社のお客様としては標準的な、社員数50人までの中小企業の社長が増収増益の目標達成している秘訣は何なのか?目標未達でも、前年を上回る成果をだしているその秘訣は何なのか?

次回からは目標達成されているお客様に共通することについて整理してみたいと思います。

 

「将軍の日」は社長の願望を叶える為の第一歩になると思います。

毎月第1金曜日、第3金曜日に定期開催しております。
『熱い願望をお持ちの社長、我々支援チームと一歩踏み出してみませんか?』

 

※「将軍の日」は、都合がつけばご見学(時間指定あり)いただくことも可能です。

迷ってらっしゃる社長、まずはここからいかがでしょうか。

 

経営支援部 浦野 正樹

税務通信 年末調整の準備を始めましょう

 

今年も残すところあと3ヶ月となり、年末調整の時期が近づいてきました。

師走は何かと忙しい時期です。早めの準備を心がけ、余裕をもって年末年始を迎えましょう!

年末調整の対象となる人の確認

 

基本的には、「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を提出している人全員ですが、対象とならない人もいますのでご確認ください

 

対象となる人 対象とならない人

次のいずれかに該当する人
・年末まで勤務(年途中で就職の場合含む)している人
・年の途中で就職し、年末まで勤務している人
・本年途中で退職した人の内、死亡退職の人,12月支給給与を

受けた後退職した人,著しい心身障害のため退職し年内の

再就職が見込まれない人 

・源泉徴収税額表の乙欄・丙欄適用者 
・本年中の給与総額 2,000万円超の人 
・本年途中で退職した人(左記以外の人)

 

書類の準備

 

・給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
29年分の内容を確認してもらい、訂正箇所があれば(住所,扶養親族変更等)訂正してもらってください。
30年分の準備もしましょう。(マイナンバーもお忘れなく!!)
・給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書
用紙が足りない場合は、国税庁HPよりダウンロードできます。

 ※両申告書とも、捺印してあるか確認しましょう。

配布と回収

 

年末調整の対象者へ早めにAの書類を配布し、

11月後半までには回収できるように回収日を設定しましょう。

回収した書類の確認

 

回収する書類 確認する事項

記入してもらったAの申告書等
・控除証明書
(生命保険料・介護保険料・地震保険料・国民年金保険料等)
・住宅ローン控除(2年目以降)適用者
住宅借入金等特別控除申告書 年末借入金残高証明
年の途中で入社した人
扶養を含むマイナンバーと平成29年中の前職があればその源泉徴収票

 

・申告書等の記載内容
(住所,控除額等)

・控除対象扶養親族

 

・配偶者の所得

昨年と比べて変わった主な点

 

今回の年調で影響がある変わった点はあまりありませんが、
平成29年分からの給与所得控除額の改正
・給与収入1000万円超の場合の給与所得控除額は220万円が上限とされています。
平成30年分より配偶者控除及び配偶者特別控除の控除額の改正?
例として、

  1. 妻の給与収入が150万円までは夫の配偶者控除が満額適用されます。(29年分までのいわゆる103万円ライン)
  2. 妻の給与収入150〜201万円までは段階的に夫の配偶者特別控除が減ります。 B妻の給与収入が201万円を超えると夫は控除対象外となります。

 

と減税される一方で、夫の給与収入が1,120万円を超えると段階的に控除が減り増税になります。
(増税部分の詳細は3月、6月号をご覧下さい)
来年の年調に向けて役員報酬の定時改定時には、予め改正を見込んで対応する必要があります。

 

 

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