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2019年5月号

 

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事務所通信

かけはし 2019年5月号

 

働き方改革の真の目的は何か

 

 この4月から働き方改革が始まりました。具体的には年次有給休暇を最低5日は取らせなければいけないとか、残業時間の上限を原則として月45時間に抑えるなどの労働基準法の改正です。

働き方改革で国は何をしようとしているか

 

 日本は少子高齢化がどんどん進んでいます。具体的には2050年には日本の人口が1億人を割り、60歳以上の人口が4割を超えるというのが予測です。周りを見渡せば約2人に1人が老人(?)といった状況です。このような状況の中で、国が景気を良くしていくには、「賃金を上げつつ、消費を活発化する。」ことを目指しています。その具体的な施策が、年次有給休暇の強制取得であり、同一労働同一賃金、最低賃金の引上げ、などです。どうしても具体的な施策に目がいってしまいますが、この基本的な潮流を理解する必要があります。

賃金上昇にどう向かい合うか

 

 従業員への給料を来月から即、引き上げる必要はないでしょう。しかし、有給休暇の強制取得は実質賃金引き上げと同じ効果がありますし、少子化で給与を引き上げなければ人材の採用も困難になっていくでしょう。
といって、多くの中小企業において、何の不安もなく給料を引き上げることのできる余裕のある企業は極く極く少数でしょう。給料を引き上げれば利益が減る、あるいは赤字に落ち込んでしまう、と考えるのが一般的でしょう。

企業の対応策

 

 「企業で利益を出しながらも、社員の給料を上げる」という相反する課題を解決していくためには、それこそ「自社の働き方改革」を実現するしかありません。具体的には「生産性を上げてなるべく少人数で必要な売上を確保し、経費を削減する」ということです。世の中はAI(人工知能)とか、IOT(コンピューターで家電等を制御)とかが話題となっていますが、まず身の回りの非効率な仕事の進め方にメスを入れる必要があります。
従来のやり方を踏襲するのが一番楽ですが、ゼロベースで見直すことが必要です。場合によっては、同業他社で先進的なやり方を見学することも新たな発見につながるかもしれません。
いずれにせよ、一長一短には解決できない課題ですが、皆様方経営者が社会・環境の変化を理解され、取り組み始めることが必要と思います。

 

若葉の季節

 

 若葉・青葉の若々しい季節となり、一年の中で今が一番気持ちの良い、活気あふれる季節である。
平成3年の年頭に「人は夢を持っていると何時までも若いが、希望を失うと心も体も老いてゆく」という私の考えを書いてお配りしたが、それと同じ趣旨のことをイギリスのホイットマンがいっているので、参考までに記載します。

 

青春とは
青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方をいう。
バラの面ざしや紅の唇、しなやかな肢体ではなく、たくましい意志、豊かな想像力、燃える情熱を指す。
青春とは人生の深い泉の清新をいう。
青春とは怠惰を退ける勇気、安易を振り捨てる冒険心を意味する。
ときには20才の青年より、80才の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに老いてゆく。
ホイットマン(イギリス)

 

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